Maison Cardeilhac

July 28, 2018

本日のご紹介は純銀(95%)の Cardeilhac 製のティースプーン。

ご説明に絡めて、フランスの銀製品の歴史にも少しだけ触れながら綴りたいと思います。

 

 

 

フランスでは シルバー 純銀は argent massif(アルジャン マシフ)と呼ばれ、

かたや シルバーブレート 銀メッキは Métal argenté (メダル アルジャンテ)とされて、

その間には明確な差がありますが、日本国内ではあまり認識されていないように思われます。

 

 

フランスの銀の歴史は古く、フランスの栄光と直結しています。

銀技術が芸術作品のように花開くのはルイ14世の時。

豪華な装飾が施された銀製品、調度品(テーブル、鏡、椅子、燭台)で飾られた宮殿は権力の象徴、

外国からの要人を招き、その権力を見せつけることが、一つの戦略でもあったとも言われています。

ですから、金銀細工師は Orfevre (オルフェーヴル)と呼ばれ、王様に限りなく近い寵愛と加護を受ける職人の一人でもありました。

 

 

 



老舗カトラリーメーカーとして有名な Christofle クリストフル。

創業は1830年と、ベルサイユ宮殿が権力を持っていた時代からは やや現在に近づきますが、

フランス王ルイ・フィリップ(1773年 - 1850年)からの発注により王室御用達の認定、

歴史上の著名人からの評価から銀世界のトップメーカーとして、その名を広く知られるようになるのですが、

そのクリストフルでさえ、創業当初は純銀製品は作っていませんでした。

 

純銀は柔らかく、芸術的な装飾を施すには適していますが、価格も高くなり、一般市民が実用するには不向き。 

本体を銅やニッケル等の合金鋼で作り、その上に銀メッキのコーティングをするというのが、

現在でも多くの人が手にするクリストフルのカトラリーです。

ただ、クリストフルにも STERLING SILVER スターリングシルバー というワンランク上の純銀92.5%のシリーズを製作しています。

そこで登場するのが、本日ご紹介する 
Maison Cardeilhac (メゾン カルデアック、日本ではカーディアックと表記されていることが多いです。)

創業は1804年、Antoine-Vital Cardeilhacからはじまり、華麗でオリジナルな作品の数々は国内外の展覧会に出展され、

様々な賞を受賞されるまでに。 (現在でもオルセー美術館でその作品は見ることができます。)

父から息子へのと継承され続けたCardeilhacは、1951年にクリストフルに買収されることに

そしてクリストフルはその技術を継ぎ、買収を機にスターリングシルバー製作に参入したと言われています。

 

今回ご紹介のMaison Cardeilhac のティースプーン。

 

 

 

Cardeilhacも時代とともにパリの店舗が移転していますが、

ご紹介のものはパリの一等地、バンドーム広場(​24 place Vendôme )に店を構えていた 

Amélie Cardeilhac (アメリー カルデアック)1904-1913 に製作られていたもの。
 

スプーン内側に ルーペで見るとわかるのですが刻印があり、 A C (Amélie Cardeilhac)の刻印が押されています。

 

 

純度は現在のクリストフルのスターリングシルバー純銀92.5%よりも更に高い純銀95%です。

 

 12本入り 箱入り (箱内側には ​ Cardeilhac   24 place Vendôme PARIS の表記)

 

 

 

施されている イニシャルは V.B  


価格 ¥50,000  HOLD Mさまお取り置き

 

まとまりもなく、書きたいことがまだ不十分のような気がしますが、

フランスの銀の歴史について 知っていただけたら嬉しいです。

 

 

 

 

 

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